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主人の居ぬ間に
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「あ!返し忘れてた~…」
「?」
「レンタルしてたDVD返してくるね!」
「あ、了解でーす」
レンタルしていたDVDを返さなくては行けないらしく、宙君とお留守番しててね!とルキの頭を撫でながら家を出て行った美丘さん。ルキはにゃーと鳴きながら玄関まで美丘さんを見送った。
「美丘さんいない間どーしよ」
話す相手もいなくなり手持ち無沙汰になってしまった。ルキと遊ぼうかな〜…。美丘さんを見送った後リビングに戻り雑誌を読む。すると玄関の方でカタッと物音がした。
「ルキー?」
ルキが、何かしたのだろうか。そう思い玄関の方へ行くと、
「………………」
「宙さん久しぶり」
………え?
そこに立っていたのは黒髪が美しいスラーッとした青年でした。
「え、は?」
「はは、宙さんテンパりすぎー」
ニコニコと青年は笑いながら俺の頭に手を置く。畜生でけぇな。
「誰」
「いや、分かるでしょ?」
「まさかね、まさかね、ルキとかね、ありえないよね」
「え、合ってるよ~」
頭真っ白……
「え、てか、やっぱり……人間になれるんだね…」
「なれるなれる~」
慣れって怖いもので。というか俺の順応性が怖い。結構早くにこの状況を受け入れてしまった。
「にしても感激…人間になって宙さんと話せるとか」
「俺は感激ってよりも衝撃」
「はは、それもそうだね」
優しく笑う青年基、ルキはリクとはまた違ったタイプで。リクはどっちかって言うとヤンチャなタイプだけどルキは正統派なお兄さんタイプ。そしてイケメン。悔しい。
「あ、リクも人間なったんでしょ?」
「そーなんだよね…俺びっくり…」
「会いたいな~」
「人間の姿で?」
「それも、面白そうだね」
久しぶりにリクに会いたいと言うルキ。猫の姿の時に一緒に会わせた事は何回かあるけど結構仲良し……だとおもう。
「ていうか、人間の姿になっても猫に戻れるんでしょ?」
「まあ普通は」
「あいつ何で戻らないんだよ…」
「何かと、勝手がいいからでしょ?宙さんに対しても」
「どういう事?」
「えー、こういう事?」
ちゅっ
「は?」
「あはは!宙さんの顔面白ーい!」
いやいやいや、待て、何をした!!
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