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主人の居ぬ間に(ルキ視点)
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「ルキ~、今日はね~、宙君が遊びに来てくれるって~!!」
「にゃぁ~」
朝、光が僕を抱きかかえながら教えてくれた。
宙さんと会うとか何ヶ月ぶりだろうか…。宙さんと光がバイトをやっていた頃は今よりもっと会えていたけど、光がバイトを辞め、宙さんも社会人になってからは中々会えなかった。
「嬉しいね~」
「にゃー」
嬉しいのなんの。宙さんはとても優しくて可愛くて僕は大好きだ。リクって奴が宙さんの飼い猫なんだけどとてつもなく羨ましい…。勿論僕は光も好きだけどね?比べる対象がもう違った。
「お邪魔しまーす」
「はーい!」
宙さんがやってきた。光がリビングにどうぞどうぞと誘導する。
「いや、本当びっくりしましたよ」
話題はリクが人間になった事だった。僕もついこの間人間の姿で光の前に現れたらさすがというか…「わぁ、すごい!」で片付けられた。まあ僕にとっては都合いいけどね…。あんま騒がれても困るし。
でもどうやら宙さんはかなり驚いたらしい。それが普通の反応と言えばそうなんだけど…。
宙さんの元に近寄れば久しぶりーと言って僕を抱え上げてくれる。抱えながらきゃっきゃはしゃぐ宙さんがこの上なく可愛い。
「DVD返してくるね~!」
「はーい!」
光がレンタルしていたDVDの返却日に気付いて出かけて行った。
なんていうか、もうチャンスでしょ?これは。
いつも利用しているレンタルビデオ屋が少し遠い事も知ってる。
宙さんがリビングに行ったのを見計らって僕は人間になった。
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