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帰ってきた主人
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おそらく美丘さんが帰ってきたのだろう。
「宙さん、僕トイレ行ってくるね」
「あ、あぁ…」
どうしたのだろう。猫の姿にでも戻るのだろうか。
「あ、光には僕が今日人間になった事内緒ね?」
「何で?」
「別に…人間のままでさっきの事話してもいいんだけどさ…」
「黙ってる」
そんな恐ろしいこと言われてたまるか…。
「ただいまー!」
「おかえり美丘さん」
「遅くなっちゃった~、あれ?どうしたの宙くん具合悪いの?」
「いや、大丈夫です」
ソファにだらんと横たわっていたせいか美丘さんに心配される。実際はある意味体怠いけど…。
「あ、ルキ~!いい子にお留守してたぁ?」
部屋の扉の隙間から猫に戻ったルキがトコトコと歩いてきた。
いい子にはお留守してなかったと俺は思います……。
猫の姿はこんなにも可愛いのに、と泣けてくる。
それからは談笑しながら過ごした。今度いく猫カフェの予定も立てた。
時計をみればそろそろいい時間になっていたので帰る事にした。
「あ、宙君!これさっき買ってきたのー!」
帰り際に美丘さんが持たしてくれたのは有名なケーキ屋さんのプリンだった。そして俺の大好物でもあった。
「うわ!ありがとうございます!」
「宙君これ好きでしょ?」
「はい!わー、やった!」
「ふふ、喜んでくれてよかった~」
「んじゃあ、お邪魔しました~」
「はーい!また来てね~」
美丘さんがルキを抱えながら見送ってくれる。
「じゃ、じゃあな、ルキ」
俺がルキの頭をなでるとそのまま手の平を舐められた。さっきの事もありぎょっとするとにゃあ~とルキは鳴いた。今多分顔赤い。
「じゃ!」
その後は慌てて帰った。
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