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「ん……」
目元に光を感じて朝を感じる。うっすらと瞳を開けると、ボヤーっと目の前に見えたのは。
「あ、起きちゃった」
「へ?」
そこにいたのはリクで…しかも人間の姿。
そんなリクが覆いかぶさるように俺の目の前にいた。
「寝顔可愛い…」
「リク…っ、退いて!」
「えー?」
なんで人間の姿になってんだよ!!
グイッと顔を近づけてくる。俺は必死になってリクの胸を押すが寝起きのため力が入らない。
「ちょ、…リク!近いっ!」
「気のせいじゃない?」
「~~~っ」
顔をこれでもかと言うくらい寄せられる。鼻の頭がくっつきそうだ。
「なんで…っ人に、戻ってんだよ!」
「んー?朝起きた時も猫の姿なんて俺一言も言ってないけど?」
なっ……!
なんて言う屁理屈だ!!
「と、とりあえず…退いてくれ、な?」
「えー、もう少しだけ…」
「わっ…!」
ガバッと上に覆い被さられ身動きが取れなくなる。ふわりとまた暖かい太陽の匂いがする。
「そーらー」
「なんだよ……」
「好き…」
「………」
リクの匂いが鼻孔をくすぐる。
ストレート過ぎる甘い言葉と寝起きの気だるさが相まってくらくらする。
今日は日曜日だけど明日の企画会議の資料を見直さないといけない………。早く取り掛かりたいけど………。
幸せそうに目を瞑るリクを見たらそれもなかなか言い出せなかった。
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