アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お目覚め
-
「んん……っつー」
頭がガンガンする。
そんな目覚めの悪い朝である。
「………え、俺…」
「宙ー」
「わっ……リク……」
頭を押さえつつ寝ていたベッドから起き上がる。
俺……どうしたんだっけ?昨日は小野瀬達と飲んでて…それから、えっとー…。
「宙、おはよ。大丈夫?」
「俺…え?どうしたんだっけ」
「べろべろに酔ってたよー。同僚の人が家まで送ってくくれたんだよ。覚えてないしょ?」
「は?!うっそ…」
小野瀬か…申し訳ない事したな…。
「ねー、宙」
「ん?何、って……んぅ!?」
ベッドに乗って来たリクに唇を奪われる。急な事に反応できず息が詰まった。
「ん……はい、二日酔いの薬」
「……なっ……ば、馬鹿!」
ちゅっと音をたてた後ゆっくりと離れていったリク。さらさらと髪を梳かれる。
「飲み過ぎ注意なー」
「わ、分かってる……」
元はと言えばお前が……とも言えず……。課長の愚痴を吐いてはお酒をどんどん流し込んだのは自分だし…。それにきっと昨日の夜介抱してくれたのはリクだ。申し訳なさの方が大きかった。
「会社……行く」
「行けんの?」
「うん……小野瀬にも謝んないと…」
「あー、そうだね」
「あ…えっと、リクもごめんな?ありがとう」
まさか自分の飼い猫に介抱されるなんて思ってなかったけど。お世話になっちゃったなぁ。
「いいよ。宙可愛かったし」
「か、可愛い?!はあ?!」
「うん。リクぅー、って甘えてきたじゃん?」
「…っそんなの知らない!俺は覚えてないからな!」
「んー?別にいいよ、俺は覚えてるから」
ニヤッと笑って人差し指を口に添えるリク。その姿が妙に色っぽくてドキッとしてしまった。そんな思いをかき消すようにベッドから起き上がる。
「か、勝手にしろ!とりあえず俺は仕事行く仕方するから!!」
「はいはーい」
あー、顔あっつ……。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
31 / 77