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出勤と口裏合わせ
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あの後火照る顔を抑える為に無心で歯を磨いた。なぜか頭ごちゃごちゃしてて最初間違えて洗顔のクリームを歯ブラシに付けてしまったとかそれはもう忘れたい。
いってらっしゃい、と言って抱きついてくるリクをはがしながら家を出た。
「はよー、宙」
「あ!小野瀬~、ごめんな、本当ごめん!」
「はは!いーよいーよ!お前があんな酔ってるの久しぶりに見たよ」
「なんか疲れてたのかなぁ」
「多分なー、よく今日起きれたな」
会社に行けば小野瀬が真っ先に俺の所へ来た。昨日の事を謝れば笑ながら肩をバシバシ叩かれた。
「あ、そういえば宙にあんなかっこいい従兄弟いるんだな」
「は?従兄弟」
「今遊びに来てるんだろ?」
「あ……」
まさか……いや、それしかない。昨日俺を送ってくれた時にリクに会ったんだろう。従兄弟って言ったんだ…リクに話を合わせとこう。
「そ、そう!!従兄弟、従兄弟が来ててさ~」
「宙と全然違うよな~、背高いしかっこいいし」
「俺だって…」
かっこいい…って言われ、たい。
「ごめん、ごめん!宙もかっこいいよ!」
「何で半笑いなんだよ!!」
くっそー!!
小野瀬に頭をポンポンとされる。
「まー、また従兄弟紹介してくれよ」
「え?!」
「ん?」
「あ、ああ!うん!うん!する!」
果たして紹介できるのだろうか……。若干遠目な俺…。
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