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猫カフェ
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「あ!宙くーん!こっちこっち~!」
駅前で待ち合わせをしていて近くまで行くと美丘さんが手を振っていた。
「すみません!お待たせしちゃって」
「大丈夫だよー!じゃー、早速行こうっか!」
「はい!」
美丘さんに着いて行き目的の猫カフェへと向かう。美丘さんもるんるんしてるけど俺も今同じくらいるんるんしている。なんでリクが不機嫌か未だに分からない。それにこの時はもうそんな事頭になかった。
「うわー!」
「ね!どう?!」
着いた猫カフェにはたくさんの猫がいた。
「すっごい可愛いです!やばいですよこれ!!」
こんなたくさんの動物に囲まれるのはペットショップを辞めて以来だった。
「でねでね!貸切のお部屋を用意できましたー!」
「ええ?!それマジですか?!」
「ここのオーナーさんがね僕のペットショップやってた頃からの知り合いでね、粋な計らいってやつですね」
ふふん、と腕を組みうんうんと頷いている美丘さん。そんな贅沢な事あっていいのか……!!
「何匹か猫ちゃん選んで遊べるよ~!あ、僕は今日ルキも連れて来たんだ~」
「俺は……リクはなんか来たくないみたいで」
「そうなのか~、残念だね~。ルキも久しぶりに会いたかったよね?」
美丘さんは持っていたバスケットからルキを出す。
「にゃぁ~」
ルキは前足でゴシゴシと顔をこする。
「また今度連れてきたらいいよ!今日は気分が乗らなかったのかな?」
「ですかね~」
「あ!ほらほら、猫ちゃんどうする~?みんな可愛いなぁ~」
ガラス張りの向こうの部屋にたくさんの猫が走り回ったりクッションの上で寝ていたりしている。
本当だ…か、可愛すぎる…!!
勝手に頬が緩んでいく。
「僕あの子がいいな~、アメショー!」
美丘さんが指したのは綺麗な毛並みをしたアメリカンショートヘアの猫だった。たしかにすごい綺麗で可愛い。くるりと此方を見て首を掲げてくる。うわぁ、キュン死にする…。
「宙君はどの子がいい~?」
「えー、俺はですねー」
不意に目があったのは栗色の毛をしたスコティッシュフォールドだった。俺をジーっと見つめてくる。そんな俺とスコティッシュフォールドの間にバッといきなり現れたのは水色の瞳とセピア色をした短い毛足のトンキニーズという猫だった。うわー、美人だなぁ。
「俺、この2匹がいいです!」
「よし!じゃあ3匹とたくさん遊ぼう~!」
美丘さんがキャッキャッしながらスタッフの人の所へと歩いて行った。
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