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猫のお戯れ:1
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3匹の猫に囲まれながら遊んでいる。ルキは美丘さんが連れて行ったから今は眞介君とアルヴィン君とカイル君だけだった。
「あ、なんかおもちゃ借りようかなー、飲み物も欲しいし。ちょっと待っててね?頼んでくるから!」
そう言って少しだけ部屋を退出した。
「ただいまー!飲み物とおもちゃも持ってきた……って、え………」
「おかえりー」
は?
え?
「もー、宙ちゃん出てっちゃうからさー」
「喉乾いたんだろ?しょうがねえじゃん」
「…………」
ええと、俺は今幻覚を見てるのかな?え?
部屋に戻るとさっきまでいなかったはずの人間が3人そこにいた。
「宙ちゃんビックリしてるー!かーわいー」
「わっ…ちょ!」
「おい!アルなに抱きついてんだよ!!離れろ!」
急に1人の男の子が俺に抱きついてきた。近くにいたもう一人がそれを引き剥がそうとしている。
「ま、待って!あなた達誰ですか?!え、どっから入って……」
「さっきからいただろ?この部屋に」
「はぁ?!」
さっき、さっきいたのは猫3匹で…って猫達がいない?!?!
ま、まさか……っっ
「え、ね、猫……」
「ふふー、今更ー?もー遅いなー、さっきまで遊んでたでしょ?俺たち」
「うわぁっ!」
「あ!おい!アル!!!」
どさりと男の子に抱きしめられ衝撃で倒れてしまった。
「あ、アルって…アルヴィン、君?」
「そうだよー、宙ちゃんもアルって呼んでね?」
「んっ……??!!」
嘘だろ……ここの猫も人間になれるの?!
猫の姿の時と同じ様に薄い栗色をした髪にグレーの瞳のアルヴィン君もといアルは俺に覆いかぶさるとそのままキスをしてきた。
「んっ、…ふっ」
「なにしてんだよ、アル!どけ!!」
「んっ、…んもー!邪魔すんなよカイルー!」
アルを退かしたのはカイルと呼ばれる男の子…ってよりは男の人、かな?セピア色の髪の毛に綺麗な水色の瞳をしているその人はカイル君そのものだった。
「いやー、本当俺たち選んでくれてありがとねー?このままだったらまたあのオッサンと戯れなきゃいけなかったよー」
「あれはねぇわ」
「…え?」
「いやー、ね?いっつも来るどっかの社長のオッサンがいるんだけど、マジで無理なんだよ〜。俺らめっちゃ頬ずりされるし身体触られるしオッサン臭いし…」
ぶつぶつと俺の上に乗ったまま文句を垂れるアル。
どうやら常連さんの話らしいが…。
「えーと、アル…は、俺らが選んじゃったけど…女の子のがよかったんじゃ…」
アルが言っているそのオッサンとやらも来るらしいが確実にこう言った場所は女の子の方がくる頻度は多いと思う…。そんなんで俺ら男2人でよかったのか……。
「俺ら2人とも……男だし、その…猫に向かって可愛い可愛い連呼してて…気持ち悪いだろ…?」
猫にこそそれをやってしまうけど今目の前に人間の姿になられてはさっきの自分の諸行も冷静に考えるといい歳した成人男性としてどうなのか、と……。
「いやいや、何言ってんの!!そのオッサンと同じだと思ってんの?!もー、んなわけないじゃん!」
「え?」
「キモいと思ってる奴にキスしないよ俺は」
それを言われてさっきのキスと猫の時に鼻にキスされた事を思い出す。急に恥ずかしくなって顔が赤くなってしまう。
「それに宙ちゃんめっちゃいい匂いするしー」
「んっ……」
首筋に鼻を近づけて擦り寄られる。
「俺らの事可愛い可愛いって何回も言ってたけど………宙ちゃんの方がずっと可愛いよ?」
「わぁっ、……ひっ!」
耳元で囁かれる。
「宙ちゃんなら俺の事いくらでも触っていいから…」
「ちょ、…っ」
俺の腕を取り、その掌を自分の胸元へ這わせる。
「ね?……そーらーちゃん?」
妖艶に笑ったアルに背筋がゾクッとした。
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