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猫のお戯れ:3
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後ろから抱きすくめられる。
「ちょ、アル…っ」
「はぁあ、もう宙ちゃんめっちゃいい匂い〜」
「んっ、くすぐった、い、」
すんすんと匂いを嗅ぐように俺の首元に鼻を寄せられる。ギュッと後ろから脇の下に腕を通され前で組まれる。ピタッと体がアルと密着している。
「おい、アルてめぇ……」
「うわぁっ!?」
急にグイッと腕を掴まれ今度はカイル君の方に引き寄せられる。
「え、えーと、カイル…くん?」
「宙…あいつにばっか構うなよ」
「…っ」
俺よりも大きくてでも綺麗な指をした手で顎を軽く掴まれ目を合わせられる。綺麗な水色の瞳に視線を逸らせない。
「すげぇ可愛い」
「え?!わっ……んんっ!」
途端急に近づいて来た顔……
と思えば唇に柔らかい感触。
「んーんー!…ふぁ、やっ、んむっ」
ツーっと舌で唇の隙間をなぞられ反射的に口を開いてしまった。そこにすかさず入り込んでくるカイル君の冷たい舌で俺の舌は絡め取られてしまった。
「んっ、ふっ、んぅ…」
抵抗の意味も込めてカイル君を押し返すがその手を握られてしまう。
「あーー!ふざけんな!カイル!お前こそ何してんだよーー!」
それを見ていたアルが猛抗議をするが辞めるどころか何故か俺の背中に手を回した後、体を反転させられた。
「?!」
ドサッと床に背が付く。……まさに床ドンキス……。
猫に……猫に床ドンされてしまった…。
なおも続く深いキスに俺の思考は止まりそうである。ぴちゃっくちゃっ、とした水っぽい音が部屋に響いている。
息苦しくなってきてそろそろ限界が近づいてくる。ギュッとつぶっていた目を僅かに開いて助けを求める。
アルは俺からカイル君を引き剥がそうと必死だけどびくともしていない。
その時眞介君がいる事を思い出し視線をそちらへ移す。
(ううう、眞介君…助けて!!)
必死に視線で訴える。恥ずかしさと驚きと若干の気持ちよさで半分涙目である。
すると、眞介君はスッと立ち上がりこちらに近づいて来た。
あぁ、助かる!
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