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ご主人のお帰り
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「ただいまー」
美丘さんと別れて家に戻った。
いつもなら、おかえり、とリクが返事をしてくれるはずだった。
しかし今日は返答がない。
あ、そういえば…
出てくる時に口喧嘩になったんだった。
「リクー、……帰ったけど」
リビングの扉を開けばテレビをソファに座りながら見ているリクの姿が。
恐る恐るリクに近付くと、
「………」
無言で睨まれた。
「なんだよ、何怒っ…っつ!」
不意にグイッとシャツの襟を掴まれてソファに座るリクに倒れこむ。
「何すんだよ!って、んっ」
リクが俺の首元に鼻を近づけてすんすんと匂いを嗅ぐ。
「他の男(ねこ)の臭いすんだけど」
「あ、当たり前だろ?!猫カフェに行ってたんだから!!」
「猫カフェに行ったくらいでこんな濃い臭いしねぇよ」
「いっ…!」
首元をがぶりと噛まれた。
「何してきたんだよ」
「何って……」
人間になった猫カフェの猫に襲われかけました!なんて正直に言えるわけないだろ!!
俺が何も言えずに俯いていると。
「宙、来て」
「うわ!…ま、待てって!」
リクに腕を掴まれて立たされるとそのまま寝室まで引っ張られる。
「何すんだよ!」
寝室に着くなりドサリとベッドに投げられる。くそ…人間の俺より力強いなんて……。
「飼い主が他の男(ねこ)と悪い遊びをした罰」
「は、はぁ?」
「お仕置きの方が分かりやすい?」
「ちょ、まっ……んむっ?!」
ギラッと光った瞳に釘付けになると思いっきり口を口で塞がれてしまった。
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