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猫達との1週間:9
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夕食を食べ終えてソファで3人で座るというなんともシュールな状況。テレビはバラエティー番組を流してはいるものの、眞介君は興味ないといった風に雑誌をペラペラめくってるし、リクは眞介君から俺を守るとなんとかで俺にずっと抱き着いてるし俺はこのバラエティー番組が好きだから夢中になって見てるっていう。まあ、座ってる順番は分かると思うけど、左から眞介君、リク、俺、ね?
「あー、おもしろ、やば」
「風呂はいりてー」
「あはは!ふー、お湯沸いてるから勝手に入って〜〜」
バラエティー番組に夢中な俺は眞介君の呟きに軽く返答をしてそのまま画面に見入っていた。
へーい、と気の抜けた返事をしながら風呂場へ向かっていく。
「あいつに一番風呂やんの?」
「いーじゃん別に、なんなら一緒に入ってくれば?…はは!ひー、やべー!」
「ぜってーやだし……」
「出たー」
見ていた番組も終わったし机の上やら何やらを片付けていればお風呂から上がった眞介君の声がした。
「はー…いっ!って、おい!」
「ん?」
「ん、じゃなくて!」
パッと声のする方を見れば眞介君は腰にタオル一枚で立っていた。わなわなと震えながら指をさせば、
「だってタオルしか置いてなかったし。風呂入る前の服着ろってか?」
こいつら…猫から人間になる時は勝手に服着てるくせに…ていうかそれもいまだに謎なんだけど。どっから出てくるのその服。
とりあえず眞介君は着ていた服を着るのがいやらしく、タオル一枚でリビングに来たらしい。
「り、リクの服貸すから…それ着て」
「えー、あいつの着んの?」
「嫌なら着るな…」
「俺は別にまっぱでも良いけど?宙がいいなら」
「すみません嘘です着てください」
リクの服は何着か置いてあるからその中からTシャツとスウェットを渡した。こんな歩く変態が真っ裸とかただただ変態に拍車がかかるだけだ。
「うわー、あいつの臭いする」
心底嫌そうに着ている服を見る眞介君。しょうがないでしょ、と言って片付けを再開する。
リクは多分眞介君が出たからすぐにお風呂に入ったと思う。
どかっとソファに座る眞介君の横に片付けを終えた俺も座りある事を思い出す。
「あー、アイス食べたい」
昼間コンビニに行った時に自分もアイスを買ったのを忘れていた。
「俺のダッツもちょーだい」
「はいはい」
本当はお風呂から出て食べようとも思ったが今すぐ食べたい衝動と誘惑には勝てなかった。
冷凍庫から自分と眞介君の分のアイスを取り出す。眞介君のはそこそこ高級なアイスなのに対し俺のは100円のアイスバー。…なんとも言えない切なさ。
まあいいんだけどさ…。
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