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猫達との1週間:10
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冷凍庫からアイスを取り出し眞介君と2人で食べ始める。
「あーうめー」
そりゃ君のは高いからな!!
と思いつつも一口口にした100円のアイスバーも中々バカにできない。バニラ味だけど程よい甘さに口当たりもよかった。
するとスプーンを口に加えたまま眞介君が俺の食べているアイスバーの棒を掴み出した。
「?」
「なんかエロい」
はぁ?何が?
って言おうとすればそのまま咥えていたアイスを何故か動かされた。
「んっ…むっ…!?」
「ははっ、サイコー」
けらけら笑いながらアイスを口に出し入れする眞介君。こいつっ…!と思うもののアイスが舌に擦れればあまりの冷たさに目に涙が滲む。
いまだニヤニヤと笑ってる眞介君にいい加減にしろと腕を掴もうとした時だった。
「おい、何してんだよ」
「あー…出てきたのかよー」
ジロリと眞介君の方を睨むリクがそこにいた。どうやらお風呂から上がったようだ。
スポッと口からアイスを外される。
「てめぇまた宙にちょっかい出してんのかよ」
「出してねー」
「ふざけんな…つーか、宙も何してんだよ…」
いまだ冷たくてベッと出したままの舌と涙に滲んだ目をリクに向ける。
「アイスくらい1人で食え…」
「らって…ん、眞介君が…」
俺悪くねぇ、と眞介君の手からアイスを引ったくってまた自分で咥える。
「お前セクハラも大概にしろよ?」
「えー、なんのこと?」
にこにこと胡散臭い笑みをこぼしながらスプーンを口にくわえている眞介君。それを忌々しそうに見つめるリク。ほんと喧嘩だけはやめてくれ、俺が悪かったから!
しゃくしゃくと残りのアイスを食べきり。キーンとする頭と口の中を我慢しつつリクをなだめる。
「り、リクのアイスもあるからさ?食べようぜ…な?」
「…………」
むっすー、としたリクとへらへらしながらアーンと最後の一口を食べる眞介君。あーもー、俺もとっとと風呂入って疲れを癒そう…。
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