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猫達との1週間:4
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家に帰ればすぐさまリクが部屋に入る。何としてでも眞介君より先に入りたいみたい。
「あー、腹減った」
眞介君がソファに座りすぐさまアイスに手を付ける。
「お前買ってきたもの冷蔵庫に入れるとかしないわけ?」
「ごめんごめん」
「ちっ……」
すごいなぁ、と感心してしまうほどに2人はずっと言い合いをしている。ほぼリクだけが一方的に怒っていて眞介君は全く相手にしていない。
「ぷっ…」
「あ、宙何笑ってんだよー」
「いや、なんか面白くて」
「もー…」
リクはムスッとしながら買ってきたものを冷蔵庫、冷凍庫に入れていく。
「あ、タバコちょーだい」
「………」
「わ、こわーい」
煙草の箱を思いっきり投げつけるリク。
「宙ライターとかない?」
「あるけど……」
「ベランダ借りるー」
「あ、洗濯物あるから取り込んでからにしてよー」
「へーい」
すたすたとベランダまで行き洗濯物を取り込む眞介君。猫がそこまでして煙草吸いたい意味がわからん。しかし眞介君が煙草を吸ってる姿を安易に想像できてなんか似合うなって思ってしまった。
リクは映画が見たいと言ってDVDを見だした。俺はソファでまた本を読んでいたがうとうとしてきてしまったので寝室に行くことにした。リクはどうやらアクション映画に釘付けのようで俺が立ち上がっても気付かなかった。
少しの間だけ横になりたい。そう思ってベッドに向かった。
どのくらい寝ていただろうか。
ふんわりと心地よい暖かさを感じる。それと同時にほのかに鼻を掠める苦い香り。
これって……
「………」
目をゆっくりと開けば、
「え………」
ええええええええ!!
思わず驚きすぎて言葉が出てこなかった。
「ん………」
なんと……俺の横に寝ていた。
眞介君が……
「え、いや、まじか」
すやすやと寝息を立てて優しい顔をしている。普段の悪巧みをしている顔とは打って変わってだ…。
黒に所々白いメッシュの入った柔らかい髪の毛にスッと通った鼻筋。閉じていてもわかる切れ長の目元に、長い睫毛。薄い唇に綺麗な顎のライン。リクも中々のイケメンだけどどちらかと言うとアイドル顔で、眞介は生粋の男前である。
顔がいいから黙ってれば、って奴だ………。
俺がジーっと見つめていれば、もぞもぞと動き出す。
「え……わっ」
急に体の上から腕を回されギュッと抱きしめられてしまう。布団か何かと間違えているのかだいぶ力強く抱かれてしまう。
そのせいで体は密着して、顔がちょうど眞介君の首元に収まってしまった。
「ん…ちょ、離れて…」
俺が身を捩り抜け出そうに中々腕の力が緩まず出れない。
眞介君から香る煙草の匂いが鼻にスーッと入ってくる。
体が近すぎるせいで何処をどうやって動かしていいか分からない。
俺が対処に困っていると、ふと下半身に違和感を感じる。
「……は?」
眞介君の脚が俺の脚に絡みついてきてあろうことか膝が俺のアレに完璧に当たっている。
うん。非常にマズイぞ。
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