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溜息
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「…っはぁ~」
今日何度目の溜息だろうか。
昨日の事を思い出すと、あの青年の笑顔を思い出す。
ぼーっと教室の窓から空を見ていたら、怒声と共に頭に衝撃を受けた。
「榎本!俺の授業を上の空で聞くなんざ、いい度胸だなぁ?」
担任兼数学担当の加島先生が教科書片手に僕の横に立っていた。
「あ…ぁすいません…」
「いつも真面目なのに珍しいな。なんかあったか?相談なら聞いてやるから後で職員室こいよ。」
「はい。ありがとうございます…はぁぁ...…」
また溜息をついた僕を見て、加島先生は何も言わずに授業を続けた。
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