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親友。
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「…なんか嬉しそうだな。いつもつっまんねぇ顔しかしねぇくせに。何があった?」
色々思い出しながら購買で買ったパンを齧っていると友達にそう言われた。
「ん、ちょっとね…あ、そうだ!圭太は恋ってしたことある?」
僕がそう言うと友達…圭太は顔を手で覆った。
「どうした?具合悪い?」
「いや…そうじゃなくて…そっか、お前恋してんのか。」
「えっなんでわかった?僕、なんかオーラ的なの出てたかな…?」
「(わかりやすすぎる…)えっと~なんとなくだ。なんとなく!付き合い長いんだからそれくらい分かるって!」
「(なんでそんなに焦ってるんだろうか…?)ふーんそういうものかぁ。」
洗いざらい全て話すと、圭太は少し暗い顔をした。
「つまり、お前はたまたま行った古書店の店員に恋をしたと。そして初恋でしかも相手が男…。はぁ~」
「…聞きたくなかったかな。こんな話。付き合わせてごめん。」
「俺は平気だけどな、まさかお前が男に惚れると思ってなかったからさ。少し動揺してるわけ。……しっかし俺はもうちょい先だと思ってたんだよなぁ~。お前かなりの鈍感だし。」
「なっ、鈍感て失礼な! …でもありがとう。」
圭太はできることは応援してくれると言っていた。
加島先生といい、圭太といい、ぼくの周りはいい人がたくさんいるんだなぁ、と
嬉しくなった。
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