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出会い2
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「そこ、退いて下さい」
と声がした
「、え?」
予想していなかった言葉に
少し反応が鈍った
自分の座っている場所を見る
小さな貸し倉庫の扉の前だった
「…」
無言で少しずれる
と、そいつはそこから鞄を出して
こっちを振り返り
「何してるんですか?」
と、聞いてきた
「特になにもしていない」
そう返すと
「そうですか」
と、返ってきた
「じゃあ、家に来ますか?」
「……」
「行く所無いんでしょう?」
「…何故そう思う?」
「昨日も貴方はここに居たから」
「…昨日もここに来てたのか?」
「はい。昨日貴方がそこに居たので
明日も居たら声を掛けようと思って」
「そうか…」
「で、どうします?家、来ますか?」
俺はその質問に少し戸惑ったが、
どうせ行く宛も無い。だから、
「そうさせてもらう」
そう言って初めて、そいつの顔をまともに見たら、
とても綺麗な髪と目をしていた…
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