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「葉月!ごめん、遅くなった」
裏庭へとたどり着けば、
葉月はベンチに座ってあろうことか
寝ていらっしゃった。
……人を呼び出しておいてなんだこいつ。
とか思ったけど幸せそうな寝顔
だったので隣に座って起きるのを
待つことにした。
こいつが起きるまで暇つぶしに…
とポケットに入れておいたスマホを
取り出し、以前買っていた電子書籍を
読んでいた。
すると、んん、と隣から声が聞こえ、
起きたのか、と視線をそちらに向ける
「やば…寝て…た…
ん………?あれ、り、つ…?」
まだ眠気が覚めていないのか
かたことの日本語で話す葉月。
なんだろう、犬みたい
なんて苦笑してれば、
今度こそ目が覚めたのか
「ごごごごごごめん!!!!!!!」
と慌てて俺に謝ってきた。
そんな謝んなくてもいーのに、
なんて思いながら
「おいおい、落ち着けよ…!」
なんて両手を前に出し
どうどう、というふうに手振りをした
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