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がらがらがら
と、いつもの空き教室の扉をスライドさせる。
「…っみんな!おかえ、り…?」
せっかく笑顔で出迎えてくれた要も、
俺たち3人の、というか主に葉月の異変に
徐々に顔が曇っていった。
「じ、じゃあ再開しよっか!
そーいえば葉月、どこがわからないって
言ってたっけ?」
なんて健気に話しかける要。
あぁもう涙出ちゃう←
「…別にもーいいよ、」
「いや、でも、わかったほうが
きっとすっきりするし、ね?」
そう要が声をかけるも、
「帰る、」
そう言って乱暴に鞄を手に持ち、
ガタンッ
といまにも壊れそうな古びた引き戸を
乱暴に開けて出て行った。
「あーららっ、反抗期かしらねー」
なんて他人事のように言う和也。
「ったく誰のせいだと、」
「えー?俺がお前にキーー「はい黙ればかしね!!!」
……はいはーい」
キス、と言おうとした和也の口を全力で塞ぐ。
「え、ど、どうしたの?」
なんて蚊帳の外な要は状況が
把握しきれていないようで、
「あぁ、うん、大丈夫、
純粋無垢で天然記念物の要は知る必要ないよ、」
そう言って宥めたあとは
勉強をする気分になれず各自解散となった。
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