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心配 3
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その後も身体に異常は見れなかったから安心し、温泉に入ったり料理を食べたりと旅行を満喫していた
まぁ、ただ一つを除いて……
「………。」
ジー………
「波留くん。キヨがめちゃくちゃこっち見てるわよ」
「わ、解ってます。」
旅館に置かれているソファーに座る紫乃の横で小さく縮こまりながら小声で返事を返す
「ふー。困ったものね。……お姉さんに避けてる理由を話してみなさいな」
波留の頬を楽しそうにつつきながら波留から訳を聞く
「……だ、だって」
「だって?」
「…助けてくれたけど、顔を合わせるのがなんか恥ずかしいって言うかなんて言うか……」
どんとんと赤くなる顔を両手で覆いながらくぐこった声で話す波留に紫乃が勢いよく抱きしめてきた
「もー‼お姉さんが食べちゃいたい‼」
「ちょっと‼紫乃さ‼」
「浴衣だし、何処からでも手が出せるからここで食べちゃおうかしら」
浴衣の帯に手をかける彼女を急いで止めると紫乃はペロリと舌を出す
「冗談よ♡」
「冗談でもダメなものはダメです‼」
真っ赤な顔で紫乃に注意をすると波留は崩れた浴衣を直した
「…じゃあ今日の夜は猇と寝るの?」
「え……あ、猇がいいっていうならそうしようかなって…思ってます」
波留がそう言うと同時に腕を誰かが引く
「あら、流石に怒っちゃったかしら?」
紫乃は楽しそうに笑ったまま引かれる波留に手を振る
「キ、キヨ!?…え、ちょっと‼なに!?」
波留はそのままずるずると清に腕を掴まれ、引きずられていった
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