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ピアス 1
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2人に抱きついた後、波留は新しく新調した3人用ソファーの真ん中に座って袋を眺めていた
「…中、開けてもいい?」
子供みたいにはしゃぎながら聞くと、笑顔で頷いてくれる
(……なんだろ)
期待を胸に秘めながら開けると、中には二種類のピアスが入っていた
1つは海の様に碧く、もう1つは夕日の様な橙
「わ……綺麗…」
明かりに反射するときらりと光るそれを見て素直な感想を零す
すると、波留の左横に座っていた清が指を差しながら教えてくれる
「一個は波留がつけて、もう一個は俺と猇がそれぞれつけるの」
「……もしかして、それってお揃い?」
波留が清の方を向いて言うと、彼は苦笑いで
「やっぱりイヤかな…?」
と聞いてきた
そんな彼にふっと笑い、首を横に振る
「嫌な訳ないでしょ。…とっても嬉しい」
その言葉に安心したのか、ソファーの背もたれに背中を預ける清
「……でも俺、ピアスなんてやったことないよ?」
貰えたのは嬉しいが、ピアスの穴を開けた事なんて1度もない
「あー、それなら大丈夫。」
清が波留の顔を見て笑うと、代わりに猇が立ち上がり何処かへと行ってしまう
「ぇ?…あ、猇?」
波留の言葉を無視してリビングを出て行った猇は、少しすると帰ってきた
が、手にある機械を持っている
「…俺が開けてやるから」
「……波留にはピアッサーの方がいいよね。」
そう言う2人は、にっこりと悪い笑みを浮かべていた
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