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清と柊 4<清視点>
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「…ねぇ、清。」
目の前で目を細めて、頬杖をついている柊は俺の名前を呼んだ
「何?」
俺も邪魔になった髪を1つに括りながら返事を返す
「…波留兄ぃってさ、あんたらと同棲してるんだろ?」
「うん、してるね。…あ、羨ましい感じかな?」
にやにやと口角を上げて笑うと、柊は俺の顔の前で手をひらひらと振った
「へー、へー、羨ましいですぅー…。ったく、波留兄ぃが心配だよ。本当に」
それに…と言うと、不意をついた柊は俺に拳を向けてくる
「波留兄ぃに酷い事でもしてみろ。…暴力団だか、ヤクザだか知らないけどぶん殴るから。…滅多打ちにしてやるよ」
その拳を手の平で受け止めると、彼にとぼけて見せた
「俺、君にヤクザやってまーすって言ったっけ?」
「どっからどう見たって2人共ヤバイ奴だよ。…まぁ、波留兄ぃと一緒に出て行った方のがヤバかったけど…」
(…あー、まぁ、うん。解らなくもないよ。)
顔を引きつらせて笑うと、自分も突き出した拳を彼の肩近くにこつりとぶつけた
「大丈夫だよ。波留に酷い事をした奴は俺と猇が許さないから。」
そう言うと、柊は楽しそうに頬を吊り上げて参考書に目を戻した
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