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結弦の墓 1
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コンビニやら買い物やらを済ませた波留達は、とうとう結弦の墓へとやってきた
先程よりも雨が強くなっており、波留の心も自然と沈む
「………。」
2人は何も言わない
ただ黙って波留の後ろをついて歩く
けど、それが俺にとっては嬉しかった
(…結弦はどう思うんだろう。)
自分の事を恨んでいるかもしれない。
死んだら性格が変わる人も多くいると、何処かの胡散臭いテレビのコメンテーターが話ていたのを思い出す
きっとそんな事などない…
結弦は笑顔で俺を見ててくれる…
心の中でそう信じたかったのかもしれない
墓の目の前まで来ると、波留は無言で足を止めた
「……此処なんだね。波留の友達のお墓ってのは」
ようやく清が口を開き、俺も頷く
花の添えられた大きな石碑とほのかに香る雨と線香の匂い
「天原家」と彫られた墓が波留の目の前にはあった
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