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猫 1
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落ち着いた波留は、結弦の墓から清達の所へと行こうと立ち上がる
「…じゃあ、もう行くね。」
もう一度、猫の頭を撫でると猫は寂しそうに鳴いた
「にゃーん…」
「ごめんね…」
傘を広い閉じると、猫に背を向けて歩きだす
が、後ろから猫がついてきてしまう
トテトテと可愛い歩き方で…
くるりと振り返り猫の方を向いてしゃがむ
「ついてきちゃダメだよ。…此処に住んでる猫なんでしょ?」
愛くるしい瞳がじっと波留を見つめてきた
「…そ、そんな目しないでよ〜…」
真っ白な毛に青い綺麗な瞳の猫に段々と愛着が湧いてくる
「っぅ"ー…、解った。2人と住職さんが飼っていいよって許したらね。」
その言葉に猫は嬉しそうに鳴くと、波留の方へと飛び乗ってきた
(…大丈夫かな。)
波留の胸元でゴロゴロと喉を鳴らす猫にため息をついた
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