アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
突撃訪問 1
-
世間の夏休みが終わり、学生達が新学期を迎える中、波留に1本の電話がかかってきた
表示された文字には羽柴会長と点滅している
「……会長から?」
波留に電話をかけてくるだなんて珍しい事もあるものだと思いながらも携帯を耳に当てる
「はい、もしもし。」
すると、直ぐさま会長からの返事が返ってきた
「あ、波留か?…急にで悪いんだが、今からこっちに来てもらってもいいか?勿論2人も連れて来いよ」
詳しい訳は後で話すと告げられ、互いに電話を切る
波留は2人にそれを伝えに行き、レイに留守番をしているよう頼む
「レイ、ちょっと出てくるからお家でいい子に待っててね。」
「にゃっ」
気前の良い返事に波留はレイの頭を優しく撫でた
***
会長の元へと行くと、そこには会長と光樹がいた
「来たな。」
「なんだよ親父。急に呼び出したりなんかして…」
若干寝起きな2人は、機嫌悪そうに目を細めて会長に問いかけた
「…そんなに怒るなよ。…最近、真尋の様子がおかしいんだ。今日だって、此処に来ていない」
これが本題なのだろうと思い、波留は文句を言いたげな2人を静かにさせる
「…俺と目も合わせてくれないんす。」
会長の向かいに座っていた光樹が捨てられた子犬みたいな表情でそう言った
「珍しいね。…いつも一緒だったのに」
そう、2人は何時も磁石のようにくっついていた
まぁ、光樹が真尋の周りにいたって言うのが正確なのだろうけど…
「そこでだ。…お前達3人に真尋の家に行ってきてほしい」
会長の頼みに2人は面倒そうな顔を見せたが、様子が可笑しい事が気になるのかあっさりと了承してくれる
「真尋が、仕事をサボるっていうの自体おかしいからね。…あいつは仕事大好き人間だから」
猇もそれには同意し、波留達は真尋の家へと向かう事にした
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
256 / 557