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ナイショ話 6
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「…って感じで、あれから光樹と顔も合わせられなくてな。」
「そう、だったんですか。…」
訳を全て話した真尋は、紅潮した頬を隠しながら鼻で笑った
「情けないよな、好きだって言われただけでろくな抵抗も出来ないだなんて」
言われ慣れていない一言だったから、固まってしまうのも無理はないと思う
「好きだって言われて困らない人はいないです。……で、真尋さんは光樹にどう返したんですか?」
すると、真尋から思わぬ答えが返ってきた
「…何も返してない。風呂借りたらすぐ家を出ちまったから…」
「……じゃあ、真尋さんは光樹の事嫌いですか?」
質問を変えてみると、真尋の顔は更に真っ赤になった
「それは……ずるい質問だろ。」
「全然ずるくないです。素直に答えて下さいよっ」
キッパリと真尋の言葉をきると、波留は彼の顔をじっと見つめた
「……嫌いじゃない。むしろ、好きでは、…ある。」
そう言うと彼は恥ずかしさからか泣きそうに瞳を潤ませた
「へー…、好きではあるんだ。光樹の事」
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