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朝は低血圧
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眼が覚めると真っ白な世界。
世界が元に戻るまで数秒。
(行きたくないな…。)
ドアをノックする音が聞こえ兄のカズが心配そうに聞く。
「起きてる?」
「ん…起きてる」
「7時だよ。準備、時間かかるんじゃない?」
(やばっ。)
「ごめん。ありがとう。」
いつも大変だな。と、笑う兄が
眩しい。
急いで起き上がるも頭が付いてこない。
まだ扉の前で立っている兄が心配そうに言う。
「そのままで、いいんじゃないの?みんなには言ってないの?」
「んー。言ってないし…怖い…から。」
俺たち兄弟は アルビノ。
兄さんは綺麗な透き通った金髪に色白。
でも俺には
色がない。
強いて言うなら赤。眼が赤い。それだけだ…。
兄さんはそのまま仕事に行っている。
でも俺には出来ない。周りの反応が怖くて出来ない。
だから毎日朝早く起きて、白い髪にウィッグ。
白い肌にはファンデーション。
赤い目はまぁ、いいや。カラコンとか眼に異物入れるの怖いから。
夏でも長袖。外には出られない。
日光は敵だ。
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