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生徒会室
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改めて生徒会室の前に立ってみると、なんか変に緊張するものだ。
俺は、未だに中に入ろうか迷っていた。
入らなくても、怒られないんじゃないだろうか。
そんなことまで考えていた。
だが、入らなかった後の先輩が怖い。
「ったく、生徒会長に怯えるとか…」
自分で自分が情けないが、仕方のないことである。
俺は、意を決して、ドアを開けた。
もし何か聞かれても、とぼければいいんだ………
生徒会室は、一言で表すと「別世界」だった。
教室と比べ物にならないほど綺麗な床・壁。
幾つかの金色のトロフィー。
初代校長の大きな壁画。
初めて入った空間に、息を飲むばかりだった。
「すげぇ………」
思わず声を漏らすと、後ろからクスッと笑い声が聞こえた。
「嬉しいよ………僕の部屋を気に入ってくれて」
ビクッとして振り返ると、腕を組んでニコッと笑う、例の生徒会長がいた。
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