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確信
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「………ッ!」
昨日のことを思い出して、変に身体を強張らせる。
ここに入ってしまったが、今更ながら、来なければよかったと後悔が押し寄せて来た。
一方、工藤先輩は、笑顔を絶やさず、優しい口調で言った。
「そんな所に突っ立ってどうしたの?こっちに座ってよ」
家のソファーよりフワフワな椅子に座る。
目の前の椅子には、足を組んだ工藤先輩。
工藤先輩は何も喋らず、重々しく沈黙が続く。
俺も変に緊張して、もじもじし始めた時だった。
「高橋遥君…だよね?高橋君は、僕の事、どう思う?」
「………は………?」
思わず聞き返した。
いきなりなんだ。
そんな、先輩の印象なんて………
………………まさか。
嫌な汗が出る。
それを隠すようにして、俺はニコッと笑った。
「す、すいません。おっしゃっている意味が分からないのですが………」
「えー?だからぁ………」
工藤先輩も、クスッと笑った。
「僕の事………どう思うってこと。
憧れる?うざい?カッコイイ?それとも………」
先輩の口角が上がった。
「……………………怖い?」
ゾクッ
あぁ、やっぱり………
「いや、えっと………」
もう逃げられないんだな……
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