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天空闘技場×ヒソカ×雑魚戦
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「天空闘技場…」
「そうだよ♡ラファは、来るの初めて?♠️」
「…ん。初めて」
「今、僕ここに住んでるんだ♥」
住んでる?
きりがないと思えるほど高い建物を見上げ、その後ヒソカに視線を戻す。
「ラファも選手登録する?♣️」
選手登録するということは、戦わなくてはいけないということ。
「…今しなきゃダメ?」
「戦いたくないなら必要ないと思うよ♦️」
今はあまり人殺しに興味はない。
それに、たまりに溜まった仕事をこなさなくてはいけない。
「じゃあ今はやめておくよ、お仕事もあるし」
そう言うと、ヒソカは満足気に笑って頷いた。
「すごい…」
ただで与えられる部屋とは思えないほど広く、ホテルのようなヒソカの今の家を見て、思わず感嘆の声を漏らす。
「ここに僕も住んでていいの?」
そう尋ねると、
「もちろん♥」
とヒソカがドアの向こうから肯定した。
ベッドに思い切り飛び乗ると、ふんわりと僕の体を受け止めてくれる。
普段は山の中の小屋で木のベッドで寝ているために、ふわふわなベッドは久しぶりだった。
「ラファ⭐」
かちゃりとドアを開け、ヒソカの嬉しそうな顔がのぞく。
「何?」
上半身を起こすと、ヒソカは僕に覆いかぶさるように乗っかって、肩をベッドへ押し付けるように押し倒された。
「ヒソカ…?」
僕の声には答えず、そのままゆっくり口付けをされる。
「ん…」
抵抗することなくそれを受け入れていると、部屋に置かれたテレビから警告音のような音が鳴り響いた。
「?」
次の対戦の日時が映し出された画面を見て、ヒソカはふぅ、と息をついた。
「今日とは、ずいぶん急だねぇ♣️」
少し不満そうな声を漏らし、ヒソカは身体を起こした。
「あまり時間が無い♠️ラファ、観戦に来るかい?♦️」
「うん、行く」
二言で返事をするとヒソカは
「頑張らなくちゃなぁ♥」
と伸びをした。
…コロシアム、みたいだ。
うるさい観衆、飛び交うヤジ、完全に他人事で人殺しの解説実況をする司会者。
ヒソカから手渡されたチケットを手に、席に座る。
ヒソカの相手はコロッセオというおじさんだった。
汚い髭に、大きな身体。
ヒソカとは正反対。
どうやら強化系らしく、身体全体に念をまとって身体強化を図っている。
「…見る価値無さそう」
小さな声でそうつぶやくと、それが聞こえたらしい、前に座っていたムキムキに胸ぐらをつかまれた。
「俺の弟分のことを価値がないだとぉ!?」
弟分?
首をかしげて2人を見比べると、同じ格闘技の服を着ていることが分かった。
なるほど…。
「…僕はヒソカを信じてるから」
そうつぶやくと同時にコングが鳴らされ、ざわついていた観衆の目は一気にリングに集中する。
「俺に潰せんものはないんじゃ!!!さぁ!!!かかってくるがいい!!!」
溢れんばかりの念をまとってそういう男に、ヒソカはつまらなさそうに頬に手を当て、もう片方の手でトランプを投げた。
「何じゃその顔は!」
そう言ってその男が飛びかかろうとしたその時、ヒソカがくいっと指を曲げる。
パンジーガムによって引き寄せられたトランプが念をまとい、男の身体を四方八方から切りつける。
すぐに血は出ない。
なおもヒソカに詰め寄るその男に、ヒソカは飛んで交わしてその手にトランプのカードを収めた。
プシュッという炭酸が抜けるような音を皮切りに、大きな男の体中から血が吹き出す。
「ぁ、あぁ…ぁ…」
自分の身体を信じられない顔で見つめ、絶命する男。
ヒソカの冷笑が画面に映し出される。
…まぁ、圧勝だよね。
当然の結果に頷きながら、かたまってしまったコロッセオの兄弟子の手首をひねりあげる。
「い、いだだだだだだだ」
「離して」
その手から抜けると、手をパンパンと払い、ヒソカに会うべく、僕は闘技場の出口へと向かった。
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