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ヒソカ×きっかけ×ハンター試験
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深い森の奥深く、小さな山小屋が立っている。
古いものだがまだ綺麗で、住むのには何ら問題はない。
昼頃起きて森へ行き、適当にご飯を食べ、動物と戯れ、夜に仕事をして帰って寝る。
それだけなら、小屋で十分だった。
仕事は、主に殺しや護衛、時には財宝探しや盗まれたものの奪還。
俺が俺としてではなく、ネットの何でも屋として受けた仕事ばかりだ。
それでも毎日は充実していた。
「…!」
いつも通り動物と戯れて帰ってくると、小屋の中から誰もいないならばするはずのないーーー殺気。
マントにしっかり身を包み、もしもに備え…そっとドアを開けた。
「やぁ♠遅かったじゃないか♥」
そう言ったのは、1人のピエロ。
「…何だ、ヒソカか。何、急に…」
「僕、今度ハンター試験受けようと思うんだぁ…♣1人じゃつまんないから、良かったらラファも来ないかなぁと思って♥」
「…ハンター試験?」
「うん♦」
目の前でにこにこと微笑むヒソカをじっと見つめる。
「何だい?⭐」
「…ヒソカにはそんなもの必要無いだろう?」
「そんなことないよ♥特典がいっぱいあるんだよ♠」
そしてヒソカが長々と説明をしてくれる。
「…というわけなんだ♦どうだい?受ける価値、ありそうだろう?♠」
「…そう、だな。それに…ヒソカがわざわざ来るってことは、結構過酷で退屈しないんだろ…?その試験」
「もちろん♥あ、でも僕は君がいた方が楽しいと思ったから来たんだけどねぇ♣」
「…紅茶」
ぽんっと音がして、机の上に紅茶が2つ現れた。
「…♪ありがとう♦」
ヒソカは遠慮なくその紅茶を飲み干した。
「それで…どうするの?♥」
「…俺も受けよう、その試験」
「決まりだね♦」
そう言ってにっこりわらったヒソカは、立ち上がった。
「楽しみにしてるよ…♥それじゃ、これが会場の場所と合言葉だから♣じゃぁね⭐」
小さなメモ書きを手渡し、ヒソカはすぐにいなくなった。
ヒソカらしい細くて曲がりくねった文字を読む。
「…ステーキ定食、弱火でじっくり、ね…。変な合言葉…」
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