アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
退院して
-
暫くして、或兎は退院した。それでも、結局は視力はもう完璧になくなっている。だからなのか、或兎は学校を辞めた。
「どうせ、俺馬鹿だからどっちにしろ勉強できねぇし...。それにその方が学費もいらなくなるから、行かなくても良いだろ。」
「...んー。」
「それに、他の奴にも迷惑かける事になる。あと、行くのめんどい。」
「或兎がそう言うなら、僕は何も言えないけど。僕は、辞めないで欲しかったな。」
「家でゴロゴロしてる。」
「とりあえず、今日と明日は学校休むけど...。学校終わったらすぐに此処に来るようにするから。」
「すぐじゃなくても良い。」
「とか言って、寂しがり屋で独占欲強いくせに。」
「...強くねぇし。」
「清香さんと浩二さんが言ってたから事実。」
そう言うと、むすっとして僕の服を掴んだ。
「...伊織は俺だけのだからな。違う奴のとこに行ったら、ぶっ殺す。」
「じゃあ、或兎も僕だけのだから。他の人のとこに行ったら...監禁?」
「...お前ってさぁ、ヤンデレ?」
「いや?ただ言ってみただけ。」
んー、でも或兎が他の人の所に行ったらどうしようか。いや、でもこんなにも僕にくっ付きまわす奴が他の人のとこに行く事自体想像出来ないんだよな。
「さてと、僕はそろそろ部屋に戻るから。」
「ぁー、もうそんな時間なのか?」
「0時。」
「...そっか。」
「腹出して、腹壊さないようにちゃんと布団着ろよー。」
「うっせぇし。さっさと帰れ。」
「はいはい。じゃ、おやすみ或兎。」
「...おやすみ。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 56