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はじめ③
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俺はうつむいて、手を引っ張られながら歩く
彼兎は、無言で手を引っ張る。
「ついたよ、ほら。上がって」
俺は、頷いて部屋にあがる
「彼兎、あのときは…「とりあえず、座ってよお茶でいい?」…うん」
コトンと机にお茶がおかれる
「?…座ってよ」
「あ、うん。」
気まずい。
「一はさ、あのときおれに花瓶投げつけたの後悔してる?」
あぁ、してないといったら嘘になる俺の最大のトラウマだ…
「……俺はさ、あのとき一に投げられてそのまま倒れたけど意識はあったけど、まぁ自力では帰れなかったよ、でもな、そのとき思ったんだ、俺は何がしたいんだろうって
人をこんなに苦しめて何が楽しいんだろってさ……だから、一が俺にしたこと気にしなくていいし俺は、それを脅しに使う気もないからね(笑)」
ツーーー
涙が、出た
気にしなくていいと言ってくれた
一つのモヤがすっと消えていった。
「ごめんなさい。そしてありがとう…」
彼兎は少し困った笑顔で俺の頭を撫でてくれた
「ほら、泣くなよ…今日は泊まってけなんか事情があるんだろ?明日俺、休みだしどっか気晴らしにいこーぜ」
ニッ
って笑った彼兎はそのあと、何もせず
ご飯食べて、TVみて
一緒に寝てくれた
その夜俺は、彼兎に抱きつきながら寝た…
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