アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
転校理由
-
《「ふぅ、スッキリした(しました)」》
ったく、転校初日からトイレで……なんて、どんだけだよ。
いくら淫魔憑きだからって……。
本当、誰にも見られなくて良かった……。
つぅかさ、だいたい、転校だって何で僕が。
あれってさ、悪いのあのくそ女じゃん?
僕にフられたからってさ、何あれ逆切れ?逆上?
《確かにあれは女が悪いですが、桂馬にも非はありますよ? 全く猫っかぶりもいいとこです》
「だってさニコニコ笑顔振りまいとかなきゃ面倒くさそうだったし。 つか、僕が少し優しくしただけで勘違いして迫ってくるんだもん。あーやだやだ」
《えぇまぁ、急にお弁当作ってきて"彼氏にお弁当作るのは彼女の役目だから"って語尾にはーと付ける勢いで押し付けてきたときはびっくりしましたね》
あの時の事を2人思い出して苦笑いになる。
なんせ、弁当に髪の毛だぜ???
髪の毛でハートマークだぜ?
髪の毛入った弁当だぜ。
狂気じみてる。
んで、その弁当持ってきた相手に僕が言ったのは
《なにこれ、気持ち悪い。 こんなお弁当を僕に食べさせようなんてあんた何様のつもりなの? ねぇ、ほんとキモイよ? あんたみたいなケバい女タイプじゃないし金輪際近寄るなよ雌豚。でしたっけ?》
「よく覚えてるな」
《私もおんなじような事思ってましたから》
「性格悪ッ」
《貴方には負けます》
まぁ、あんな事言ったせいで女が怒って大変な事になったから転校する事になったんだけど。
しかも、もう女は懲り懲りって事で男子校な。
それはそれでむさ苦しいが、髪の毛弁当よりマシだ。
ってか、そんな事よりそろそろ職員室行かないとやばくない?
《ええ、後三分です》
「三分とかカップ麺できるじゃん! ってそうじゃなくて……急ご」
一人ボケツッコミとか辛すぎる。
それよりも、早く職員室に行かないと。
初っ端遅刻は辛い。
《とりあえず、問題は起こさないように気をつけましょうね。暴言なんてもってのほかですからね?》
「わーってるよ。 僕の猫っ被りなめないでよ」
自信満々にそう言うとイオは心配そうにまたため息をついた。
《何も起きないといいのですが》
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 20