アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
甘い香り
-
大量に焚かれたお香で部屋の隅が見えなくなるほど煙が充満した会場は、犇めく男達の淫猥な熱気で溢れている。
広い部屋の四隅に炬がゆらゆらと燃えて、酸素を更に薄くしていた。
最前列の正装をした僧侶達は張りのある声でひたすらに経を唱え、太い蝋燭に灯る炎が揺れている。
鼻の奥に残る甘い香の匂いに酔ってしまいそうになりながら、薄暗い会場を目を凝らせて見ると皆同じ甚平の様な簡単な着衣をした何人もの剃毛した僧達が頭を下げ手を合わせて皆同じ経をなぞっていた。
得体の知れない緊張とさっき飲まされたきつい酒のせいで興奮気味の碧は腹の奥に響く太鼓の音で意味もわからなく焦燥に駆られる。
月島碧(つきしまあお)は一人禍々しい空気の立ち込める立派な祭壇の上に、細く華奢なまだ頼りなさが残る少年の姿で立っていた。
両腕は後ろに荒縄で縛られ、白い襦袢のような着物一枚だけを着せられて、不安気に祭壇の中心にある台座の様なところに独りにさせられている。
心から頼りにしていた人間は碧をそこに案内すると早々に下がってしまい、今は何かが始まるというその雰囲気に圧倒されていた。
この場所に立っている自分に酷い後悔をしたが、今更逃げ出すことは許されそうにない。
碧はただ熱気の籠るこの空間で晒し者になったかのように立っているしかなかった。
僧侶達の読経が段々と音量を上げ、打ち鳴らされている太鼓が激しいものになると、会場全体が震え始める。
男達の声がクライマックスを迎えると、お鈴が鳴り、会場にいる全員が合掌をしたまま深く頭を下げた。
まるでその場にいる全ての男達が自分に平伏しているような錯覚を起こし不思議な気分になる。
ひとりの位の高そうな僧侶が立ち上がり、読経のような独特の口調で張りつめた会場に何かを伝える。
言い終えると再び太鼓の音が響き、男達の経を唱える声が始まる。
特徴のある息継ぎや声色のせいで碧には何を言っているかわからなかったが、何かの『儀を始める』という言葉だけが耳にはいった。
きっと始まるのであろう。
これから何が行われれるか詳しい事はわからない。
碧は縛られたままの恐怖に拳をぎゅっと握った。
祭壇の脇から三人の僧侶が現れ、碧を取り囲んだ。
一人の僧侶が背後から碧の着物の肩の部分を躊躇なく剥き、そのまま肩を掴み碧を押さえる。
小さな壺を持ったもう一人の僧侶が、白い上半身を晒した碧の胸の淡く色づく二つの飾りに筆で壺の中身の液体を躊躇なく塗りつけ始めた。
「!?…っ!…ぁ…っぅ!…」
香と同じく甘い匂いを発する油の様な液体がたっぷり含まされた柔らかな筆の先はぬらぬらと光り濡れている。
その先端で胸の突起だけを幾度も丁寧に撫でられ、碧は擽ったさから身をよじろうとするが、がっちりと掴まれた肩のせいで抵抗出来ずにぷっくりと二つの粒を尖らせてしまう。
十分勃ち上がった胸の突起をまだ執拗に筆の先で触れるか触れないかの柔らかさで弄られ、動けない碧は腰を反ら
せ与えられた擽ったさとむず痒さを睫毛を伏せて受け止めることしか出来ない。
「…っん、ぅ…っ!」
筆を持つ僧がやっと手を止めて、碧から離れる。
碧は肩の力を抜きそうになってはっとした。
読経する会場中の男達が碧の身体をじっとりと見ながら合掌しているのだ。
乱れた姿で拘束された自分の身体をたぎる劣情を含んだ数え切れないような双眼が舐めるように見ている。
碧はこれからされてしまうであろう事を想像して、強い羞恥が芽生える。
「…っ!」
突如身体に異変を感じる。
渇くような痺れが起こり、むず痒
さが身体中を蝕み息が浅くなる。
何が…起こってる?
碧は身体に意識を集中して、冷静に考える。
甘い香油の薫りがふっと鼻先を掠める。
「…あ、…っ」
塗りつけられた胸の突起がチリチリと焼けるような熱を持ち始めていのだ。
たっぷりと塗られた液体が碧の敏感な肌からじわじわと吸収され身体を焦していく。
胸の突起の中心がジンジンと疼いて、碧のすんなりとした白く薄い身体が桜色に染まりじっとりと汗が滲む。
滅茶苦茶になぶられてしまいたい欲求が生まれ碧は狼狽える。
一体何を塗られているんだ…!
碧の顔に恐怖の色が浮かぶ。
碧は息を浅く何度も吐き出し気だけが逸るが、碧を囲む僧達は無表情のまま恭しく儀式を続けている。
三人目の僧が近づき、碧の着物の裾を大きく上まで捲りあげた。
「!」
着物以外何も身に付けていない碧の下半身が晒され、まだ若い薄い桃色の性器が会場中の男達の目に映る。
「…ぅぅ…っ」
昨日剃り落とされてしまった茂みが無いせいで、子供のような自分の姿により一層羞じらってしまう。
碧は隠すように足を閉じようとするが、三人目の僧に横から膝を押さえられ、ぷるんと性器を揺らしただけだった。
二人の力で押さえられ羞恥で震えている内にまた小さな壺を持った僧が近づいてくる。
恐ろしくなって見ると、やはり男の手には先程の筆が握られていた。
まさかと思っている間立させられている碧の前に僧はしゃがみ、液を滴らせた筆を近づけている。
「…や、やめっ…っ…あっ!」
碧の制止を無視して僧侶は若い性器にぬるりとした液体をたっぷりと滴る筆で撫で付ける。
全体をまんべんなく撫で回され、筆先が亀頭をくすぐり、碧は悶える。
胸より薄い皮に覆われた敏感な場所は香油が塗りつけられた瞬間に碧の焦燥を焚き付ける。
「…っあ!っや、ぁっ!…っ」
熱く燃え出す碧の雄が少しずつ硬くなり始める。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 161