アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
接触2
-
桐生が囁いた。
あんなに焦がれていた桐生の口から耳を疑うような甘い言葉が零れる。
夢なのかもしれない。
目を開いたままで動けない碧に桐生の顔がスローモーションのようにゆっくりと近づき、薄い桐生の唇が碧に静かに重ねられた。
「……っ」
臥せられた桐生の睫毛は長く、間近で見る鼻筋はすっと整っている。
明るい色の前髪が碧の頬を掠めてくすぐったい。
…桐生にキスをされている。
頭では理解しているものの状況を飲み込む余裕が碧にはない。
柔らかく押し付けられた唇が離れてしまった後でも、碧は今起こった事が信じられずに呆然としていた。
「固まってしまったね」
桐生が困った様に溜め息を吐いた。
こんな桐生の笑顔は初めてだ。
桐生は本気で困っているのだろう。
「碧」
響きのある心地のいい声で呼ばれピクンと碧の瞳が震える。
「…は、い」
かすれた情けない声が出てしまう。
「大丈夫?」
心配そうな桐生の顔。
この表情も初めて見る。
「…わからない、です」
驚いている。
さっき桐生から告げられたことがまだ現実の事とは思えない。
今起こったことも頭で処理しきれない。
「僕のことが好き?」
碧の目の前で風船が割れたような衝撃が走る。
「…は、はい!」
こくこくと頷く。
「ふふっ」
桐生がまた微笑んでくれる。
先生が好き。
ずっと好きだった。
「…僕もだよ」
再び唇を重ねられ深く口づけられる。
桐生の舌が碧の唇を割り侵入して、碧のそれを舐める。
「!」
温かく柔らかい桐生の舌の感触に碧はビクリと身体を跳ねさせる。
息がうまく出来ずに気が遠くなる。
「っは…っぁ……っ」
長い口づけに碧の口の端からどちらともつかない唾液が伝う。
角度を変え何度も深く唇を貪られ碧はただ桐生のカットソーを掴んでされるがままになってしまう。
「んっ…っ…ぁ…」
碧は繰り返される口づけに座っていることが段々出来なくなってずるずるとソファの前に滑り落ちてしまい、桐生にしっかりと捕らわれてしまう。
ぎゅっと抱きしめられてやっと口づけから解放された碧は口から透明な糸を伝わせ、少し荒い呼吸を繰り返している。
碧のTシャツはソファに擦り上げられ胸まで露出し、下半身は殆ど何も身に付けて無かった。
「これは…悩殺されてしまうね」
桐生は碧の瞼に軽く口づける。
碧は桐生の言葉の意味がわからず虚ろな眼差しで桐生を見上げる。
「ここを楽にさせてあげてもい
いね?」
しゃがみこむ体勢になった碧の足の間に桐生の手が忍び込む。
「…え…?」
いつの間にか蜜を滴らせている碧の雄を桐生が優しく包む。
「あっ、…ぅんっ!!…」
今まで誰にも触れられたことのないその場所は、桐生にほんの少し触れられただけで、身体にじわりとした疼きを生み、自分で触れるのとは全然違う感触に碧は思いわず声を上げてしまった。
「ずっとこんな状態じゃ苦しいでしょ?」
桐生は硬く勃ち上がった碧の性器をゆっくりと上下に扱き始めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 161