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また会う理由
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「まだ引っ越しの片付け終わってないなら本当に手伝うし、
もちろん嫌じゃなかったらだけど。
あ、カッターとかある?必要なもの貸すよ?」
焦って口調が少し早くなる。
「ありがとうございます」
あ、少しだけ口角が上がった。
笑ったとは言えないレベルだが。
社交辞令だろうか?
目が笑ってないので人形じみた笑い方で綺麗だ。
「でも、治るまでは大丈夫です」
ちらっと腫れた足を見られる。
「全然、ホントに、大丈夫で、
えっと、明日なら手伝いに行ってもいい?」
お礼したいし、
迷惑じゃなきゃ原田君の力になりたいし、
…また会う理由が欲しいわけでもなくもないんだけど…。
「…無理しないで休んだ方がいいすよ?」
じっと目を見られたあと、返事された。
目が真っ黒でそこに俺が映ってるのが申し訳ないほど綺麗だなって思った。
「今日は休んどくし、問題ないよ」
強引に次の約束をつけようとしている自分の浅ましさに呆れる。
こっちはホモなんだしさっさと引き下がるべきところだ。
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