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隣に引っ越して来た
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こうゆう暴力に訴える方法は良くないとは思うが、
この人もいろいろしているみたいだし、仕方ないと思うことにする。
二階じゃ落ちても死にはしないだろう。
死に物狂いで手すりにつかまる人に同情はなかった。
「別れろ。じゃなかったら落とす」
「わ、わかった。別れるから」
襟首をつかまれているため、かすれた声で答えるのがやっとのようだ。
恐怖にゆがんだ顔を見ながら、今の自分はやっぱり無表情なんだろうなと思った。
「もう二度と近づくな」
腕も疲れるので、さっさと床に降ろすが、もう一度念押しだけしておく。
「頭おかしいんじゃねーか」
そう言い捨てて、走り去って行った。
あの人がこの後、目の前のコンビニに行かなきゃいいが。
「大丈夫ですか?」
へたり込んだようにドアにもたれかかる隣の住人に声をかけると、ややあってから小さく頷かれた。
「今日隣に引っ越して来た原田 誠って言います。
これからご迷惑をかけることもあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします」
あいまいに笑いかけられた。まぁ、まだ混乱しているのだろう。
この人も気まずいだろうし、とりあえずコンビニに行くか。
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