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迷惑すか?
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「救急箱とかありますか?」
チラッと視線を棚の上に向けてしまった。
それに反応して、そちらを見られてしまう。
「あっ、いや、本当に大丈夫だから・・・」
「これですか?」
これ以上迷惑かけたくなかったが、大きな薬箱はさっさと見つかってしまった。
洗面台には、怪我を隠す為の化粧品もある。
そうゆうのを買う度に社会不適合者だという自覚がして、心が重くなる。
そのくせ、快感を拒めずド変態として生きていく自分が嫌いだ。
「いや、ほんと自分でやるから大丈夫」
「迷惑すか?」
薬箱を開けようとした手を止めて、目を見て聞いてくる。
「いや、そんなことないけど、申し訳ないから」
俺の言葉をかなりポジティブに解釈したらしい。
救急箱を開けて、中を物色し始めた。
「・・・・・・」
なんて言って断ったら、正解なんだ?
俺が悩んでいる間に内出血と書かれた見慣れた塗り薬を取り出していた。
「痛いところありますか?」
「いや、全然たいしたことないから」
風呂場で見たひどい青あざの横っ腹を思い出しながら笑顔でそう言った。
実際に、もっとひどい怪我も経験したことあるし。
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