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Episode.4…3
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凛視点
「っっっ……離れろッ」
ドンッと突き放せば、簡単に吹き飛んだ
…アレ?身体が熱くならない
不思議に思い彼の顔を見れば、傷ついた顔をしていた
「ぁー…、心外だな
ただの、痛み…ど、め…だよ」
目があえば、おどけてわらってみせるも
さっきの傷ついた顔を忘れられない
弱々しく、腰辛いでしょ…と告げれば傍らにサンドイッチをおいて部屋を後にした
アイツ__春季が部屋をあとにすれば
言われて気がつく。
腰の、鈍い痛みに…
「…っ……死ぬ…っ」
フカフカのベッドの上で悶絶し、身体が火照らないことをみれば春季のいっていることはホントなんだと納得する
ベッドの傍らに目をやれば
先程春季が置いていったサンドイッチが視界に入る
これもきっと害は無いんだろう。
痛みを堪え、サンドイッチに手を伸ばす
一口たべれば、痛みも忘れその美味しさに頬がゆるむ
あっという間に食べ終わればキョロキョロとあたりを見回し
先程アイツが出ていったドアを見つめた
いつまでもここにいるわけにはいかない…
痛む腰を押さえ外にでる決意をする
が、かといって授業に出るつもりはさらさらない。
小部屋から顔をだし、キョロキョロ辺りを見回すも春季は、いない…な?
よし
外に出たのはいいものの腰の痛みは半端ない
「ッ…歩くのもつれぇって、どういうことだよ…」
先程薬をのませてもらったにも関わらず、なぜこんなに痛いんだよっ
「ありえねぇ…
次春季にあったら絞める…っ」
ゆっくり、ゆっくり壁伝いに歩くしかない
窓ガラスに映る俺の姿は
いつも以上に眉間にシワがより
それはもう鬼のような形相だった
一歩踏み出すのも時間がかかり
この調子じゃいつ家に帰れるかわかったもんじゃない
歩く気力もうせ、壁によりかかる
あぁ、なんでこんな不運が続くんだろ…
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