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Episode.4…5
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春季視点
俺の姿をみて驚く凛を尻目に、
凛のてをとり
そう遠くはない生徒会室へ向かう
手をひかれても、歩くことさえつらい凛は
ぎこちない歩きながら必死についてくる
「や、ちょっ、ま…ッ」
「あと少しだから我慢しろ」
「し、死ぬ…」
よほどいたいのか涙を浮かべているが、
目的地は目の前なのだ。
悪いが少しばかり我慢してもらおう
青ざめたような顔はきっと元々だ。うん。
生徒会室に入ればそのまま小部屋に向かい
凛をベッドに投げる
「待ってて」
そう言い捨て小部屋をでて鍵付きの棚をあさる
…あった。
茶色い小瓶をもって急いでもどれば
ベッドに横たわりすこしは楽になったのか
凛がぼんやりとこちらをみていた
「痛み止。飲んでください」
「…わかった」
先程取りにいった小瓶を差し出す
大人しく受けとり素直に瓶を飲み干した
それが、何故か嬉しくて。
つい 頬がゆるむ
「うつ伏せになって」
「…ん」
ぶっきらぼうな言い方になってしまったが、これにも凛は大人しく従った
うつ伏せになった凛の背中にのり、軽く指圧していく
徐々に強ばった身体の力が抜けていくのがわかる
きっと、気持ちいいのだろう
「…悪かったね」
ボソリと呟く
だが、はっきりと聞き取れなかったらしい。
まったく…聞き返すな。
「だからっ 昨日はムリさせて悪かったって言ってるんですよっ!」
あぁ、もう、やけくそだ。
俺の言葉に凛は目を見開き驚いて少し振り返るも
俺は恥ずかしくて頭をくるっと元の位置に戻す
すると凛は不満そうな声をだした
「意外に、反省してんだな」
「…ほんとはあそこまでするつもりはなかったんですよ」
「ならナニするつもりだったんだよ」
「…優しくは、するはず、だった」
失礼なヤツだな。
でも、ほんとにあそこまでするつもりはなかった。
せいぜい、抜くくらいかなって思っていたし
抗媚薬剤も用意してた。
だが、いざコイツを目の前にしたら、止まらなくなったのだ
抱くにしても、優しく、するつもりだった…
あんな、強姦紛いなことは断じてしないはずだったのに
「結局犯すのかよ」
「大体!お前が楯突くのが悪い!」
「あんな状況なら抵抗すんだろっ」
「元はと言えばお前が不祥事ばっか起こすからだ!」
「仕方ねぇだろっ
他のヤツが絡んでくんだから!」
「絡まれるような中途半端な強さだからだろうがっ」
あぁ、だんだんイライラしてきた。
そうだ
コイツが大人しくしてればなんの問題もなかったんだから。
いつの間にか向き合う形になり口論が始まった
「うっせぇ、お前に関係ねぇ」
「関係なかったら絡むかよ
後始末は俺なんだよ…」
「んなこと考える暇ねぇよ…ッ」
シャツの襟を掴み睨み付ける俺を睨みかえし、
あろうことか凛は頭突きしやがった…ッ
くっそいてぇ
涙出てきた…
「ッッッ」
「んな目で睨まれても怖くねぇよ」
俺から離れ、ベッドから立ち上がる
うん
さっきよりずっと楽そうだ
よかった…
まったく手のかかるヤツ。
「………絡まれそうになったら言え
対処してやる」
問題をおこされるよりかはずっといい
俺の言葉は予想外だったのか目を見開き俺をみる
そのまま返事もせず部屋をあとにした
…ムリしないといいけど。
強そうなナリしてほんとは弱い、
狼顔のネコは、
きっと俺を頼りはしないんだろう
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