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海斗side.
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「藤間!」
「・・・・・・」
「おい、ちょっと!」
「・・・・・」
「なぁ!待てって、藤間!!」
ぐいぐいと遠慮なく引っ張られている腕が痛い。
昴以外の奴に握られているのが気持ち悪い。
怖いし、胸は痛いし、目尻が熱い。
鼻がツンとする。
もう、泣きたいんだか怒りたいんだかわからない。
ぐちゃぐちゃだ。
頭の中とか、もう、全部がぐちゃぐちゃで。
引き止めてくれなかった昴を思い出しては胸が痛む。
どうして。
引き止めてくれるはずなのに。
「二人きりにさせたくない」って、言ってくれるはずなのに。
なぁ。
あの夜、そう思いながら俺を抱いたんじゃないのかよ。
違うのかよ。
違うのか。
・・・・いや、違うだろ。
俺、何言ってんの?
昴は記憶がないんだから。
もう全部、忘れてるんだから。
止めてくれるはずがないだろ。
昴は今、俺を好きじゃないんだから。
――――ズキ ン
胸、が。
――――ズ キン
胸が、
痛 い。
「・・・・ぃ・・・た・・・・」
痛い。
「いた、い・・・・」
「・・・?」
痛い。
「痛い・・・・っ」
「?おい、」
痛い。
「痛いッ・・・!!」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!
「あ゛ぁ、あ・・・あ゛・・・ッ!!」
「おい、どうし、」
「やっ!嫌だ!!や・・痛い、痛いッ!!」
「お、」
「痛い!やだ、ぃ、嫌だッ!!」
「おい!」
「痛い!!痛いッ・・・!やだ、痛い・・・・ッ!!」
痛い。
誰か、
誰か。
誰 カ 俺 ヲ 助 ケ テ 。
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