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コンコン、とノックの音。
5時。日が落ちるのが遅くなったこの時期、まだ空は青く晴れていた。
誰が来たかなんて、わかってる。
「どうぞ」
僕は寝転がっていた体を起こし、そう言った。
すると、少し遠慮がちに入ってくる君。
「・・・かいと、」
ずっとずっと、会いたかった。
会いたいと思った。
その、笑顔を。
見たいと思ってた。
「ごめん、寝てた?」
「ううん、起きてたよ」
あぁ、なんだか。
君は、綺麗だと。
感じる。
それは、どうしてだろう。
「・・海斗、」
「うん?」
「もっと、傍に来て」
触れたい。
(海斗side.)
「もっと、傍に来て」
そう言って、昴が両手を広げる。
今すぐ、飛びつきたいと思った。
抱き締めたい。
息ができなくなるほど、抱き締めたい。
(・・・・・・いいの?)
抱き締めて。
触れて。
なぁ、
傷だらけのその体に触っていいの?
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