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海斗side.
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息、が。
息が、できない。
もう、何がなんだかわからない。
あぁ、でも。
でも、昴。
変わらない温かさに涙が止まらない。
「っ、す、ば・・・昴っ・・・・!」
「・・・海斗、」
耳元で聞こえる、低い声。
自覚する。
あぁ、俺。今、昴に抱き締められてる。
抱き締められてるんだって。
「昴・・・・ッ!」
ずっと。
ずっと欲しかった温かさ。
ずっと、求めてた。
昴。昴。
昴。
苦しい、だとか。
痛い、だとか。
そんなのより。
「昴・・・すば、る・・・っ!」
嬉しい。
嬉しい、
嬉しい。
嬉しすぎて変になりそう。
嬉しい。
「昴・・・・っ、」
「うん、海斗。もう少し」
昴が、縋るように俺の服を掴む。
それは強くて、皺ができているとわかるほどだった。
だから、俺も答えるようにして。
昴の肩に顔を埋めて、
まだ傷だらけの体を強く、強く抱き締める。
もっと触れたい。
もっと。
もっと。
なぁ、もっと。
「・・・もっと、触って」
確かめたい。
昴が、ここにいるんだって。
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