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想い。
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そうだ。
そうだ、最初から。
こうすれば良かった。
海斗は心から僕を好きになってくれないだとか、
いつか離れていくだとか、
見限らないで。
勝手に見限らないで。
そんな思い込みが辛くて苦しくて、嫌で。
だからって逃げようとしないで。
そうだ、ただ、最初から。
「好きだ」と。
飽きるくらい、好きだと。
うっとおしがるくらいに好きだと伝えて、
迷惑がられるくらいに触って、
また好きだと伝えて。
そうすれば良かった。
そうすれば良かった。
そうすれば、海斗は喜んでくれた。
きっと、笑ってくれた。
だって。
『昴ッ!やめろ!やめてッ!!』
僕を心から好きじゃないなら、
僕を愛していないなら、
そうだとするのなら。
あんなに泣いてくれるはずがないだろ?
「あっ!あぁッ!!」
「海斗・・好き。好きだよ・・・」
だから、僕は。
君がやめろと言っても、
うんざりしても、
嫌だと言っても。
君を好きだと、言い続ける。
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