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遠藤side.
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陵くんが私の胸倉を掴んだまま泣く。
「父さん、母さん」と、
愛しい人達を呼びながら。
「・・・・・・・」
「ッ・・・・・」
「・・・・陵くん」
「・・・っ」
「・・・・・・・陵くん、」
「っ・・・る、せぇっ・・・!」
「・・・陵くん、ごめんなさい」
ごめんね。
ごめんなさい。
「でも、聞いて。聞いてください」
そっと手を伸ばす。
優しく。私の想いが伝わるように。
「私は貴方を愛してます」
ぎゅっと。
私よりもずっと大きな体は、力無く。
「貴方が・・・貴方が、他の誰かに愛されていなくても。
愛されていないとしても、
私だけは・・・・貴方を愛してます」
だから、
「だから・・・お願い、どうか」
どうか、
どうか聞いて。
「お願い、どうか。
どうか笑って。心から」
笑うことの無い貴方が。
笑うことができるようになる、不思議な魔法。
「私が貴方を愛しているという事実は、これから先も、変わらない」
愛してる。
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