アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
海斗side.
-
ギィ、と、音を立ててドアを開ける。
授業で使う跳び箱やらマットやらがあるそこは薄暗く、空気が冷たかった。
独特の匂いが鼻につく。
待っていましたと言わんばかりに床には一枚の白いマットが敷かれ、その真ん中に一人、男があぐらをかいて座っている。
「よぉ、早かったな?」
ニヤリ。口角を上げる男は、菊地祐介(キクチユウスケ)。
俺をここに呼び出した張本人だ。
「ほんっと、お前ウケるわ」
菊地が言いながら立ち上がり、俺の手を引いて引き寄せ、その場に押し倒す。
バンッ!と大きな音がしたけれど、マットのおかげでそれほど痛くは無かった。
「嫌だとか言いながら、俺が呼んだらちゃんとここに来るもんな」
あぁまた、この感覚。
「なぁ、
そんなにあいつ大事?」
・・・・大事だよ。
すごく、すごく。
自分でも怖くなるくらい、大事だよ。
だから俺はなんでもできるし、なんでもする。
例えそれがあいつ以外に抱かれることだとしても、
その行為があいつを護れるというのなら。
俺は何度でも、他の奴に抱かれるから。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 147