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海斗side.
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「・・・・・・・でも・・・他の人に、抱かれた」
「・・・・・・・うん」
言い訳はしない。
”昴の未来を守りたかった”なんて、そんなの、自己満足でしかない。
だから、
「ごめん」
謝るしか、俺にはできない。
「なんで・・・謝るの?」
「・・・・・ごめん、」
「謝るくらいなら、どうして抱かれた・・・・?」
「・・・・・」
「っ・・・かい、とは、本当に・・・
僕のことが、好き?」
言いながら、俺の首に手を伸ばす昴。
両手で首を掴み、喉にあたる親指に少し力を入れられた。
あぁ、馬鹿だ。
「・・・・・昴、」
こんなに狂っているのに。
人として有り得ないようなことを、されようとしているのに。
なんて馬鹿なんだろう。
「俺は、昴のことが好きだ」
それなのに、まだ。
愛しい、と。
「俺は・・・昴のものだって、思ってる。誰がなんと言おうと、俺は昴だけのもの」
だけど。
だけど、それと同じくらい、
「でも、それと同時に・・・昴は俺のものって、思ってる」
誰にも渡さない。
俺だけの昴。
だって、そうだろ?
首を絞められたり、そういう常識から外れたことをされても。
その理由が、”俺”だって、思ったら。
”俺”が理由で、昴が狂って、壊れそうになってると思ったら。
傷ついてると思ったら。
罪悪感と、悲しさが襲ってくると同時に。
「俺は、昴を愛してる」
すごくすごく、嬉しくて。
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