アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
昴side.
-
スースーと寝息をたてる海斗の頭を撫でながら、その寝顔を見つめる。
結局あのあと二人で泣きながらセックスをして、終わると海斗はすぐに寝てしまった。
起こさないように後処理をして、寒くなってきたから服を着せて。
僕は制服のままここに来たから服なんてなくて、仕方なく制服のズボンとYシャツを着た。
疲れているのか、何をしても海斗は起きなくて。
ベッドに入って抱き締めれば、寝てるっていうのに腕を回して抱きしめ返してくれた。
僕も眠いし今すぐ寝たいのだけれど、海斗の寝顔は見なくちゃ損だと思って起きている。
携帯でムービーか写真を撮るという手もあったけど、鞄に入れたままにしてたからできなくて、悔しいけどその分目に焼き付けておこうと思った。
「・・・・・」
「・・・ん、・・・・」
寝返りをうって仰向けになる海斗。
それでも僕のYシャツを掴んだままの海斗に、可愛すぎて力いっぱい抱き締めてやりたい衝動に駆られた。
でも海斗を起こしちゃ悪いから、我慢、我慢。
「・・・・・・・・・・・・・・」
男物にしては胸元の大きく開いたTシャツ。
そこからチラリと、赤くなったキスマークが見えた。
(・・・・・・・許さない)
許さない。
僕の海斗に、勝手にこんなものをつけた奴を。
許さない。許してたまるか。
海斗がいくら大丈夫だと笑っても、絶対に許さない。
「・・・・・海斗、」
小声で名前を呼びながら、少し傷になっているそこに触れる。
消したくて消したくて、ほんの少し力を入れて撫でた。
海斗。
僕の大切な人。
君がなんと言おうと、絶対に離してやらない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
72 / 147