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海斗side.
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放課後。
「用事がある」と言って、坂口先生に”ここ”の鍵を貸してもらった。
なんの用事があるかは聞かれなかった。坂口先生はそういうことに深く関わらない先生だって知っていたから、俺は坂口先生に鍵を貸してくれと頼んだ。どうやらそれは正解だったらしい。
放送室。
放送委員と先生以外、あまり入ることの無いそこ。
簡単に全員に知ってもらうには、これが一番だと思った。
ここで、昴と俺の関係を。
昴への気持ちを。
全部、全部。
叫ぶ。
「はあー・・・・・・」
深く息を吐く。
人差し指を置いたスイッチを押せば、俺の声が学校中に響くんだ。
「・・・・・・・・」
スゥ、と息を大きく吸って。
スイッチを押した。
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