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海斗side.
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頭が痛い。だんだん吐き気までしてきた。
だけど、至って冷静。
すごく冷静に、物を考えることができた。
(昴を・・・・・・・めちゃくちゃにする?)
馬鹿だ。
「・・・できると思ってるのか・・・・?」
馬鹿だ、こいつ。
当たり前だとでも言うように口角を上げる菊地。
苛々する。
「・・・・・・・・っざけんな、」
「あ?」
ふざけんな。
ふざけるな。
苛々する。
わかってない、お前は何も。
「できるわけないだろ・・・」
「あいつにも同じように言ってやればいい。”言うことを聞かないと佐伯をめちゃくちゃにしてやる”。それで解決だ」
違う、わかってない。
そんなわけない。
「そう言ったら尚更言うことなんて聞かない」
言うことを聞かないと、俺をめちゃくちゃにする?
は。笑える。
「そう言ったら、きっと昴は俺を助けに来る」
きっと、
いや、絶対に。
「お前が俺に手を出す前に、昴は俺を護りに来る!」
絶対、
絶対。
「昴はお前の言うことなんか聞かない!!!」
そう、声を張り上げた。
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